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NY州知事のセクハラ問題、地方検察が相次ぎ調査に着手
ニューヨーク州司法長官がクオモ知事(写真)によるセクハラ行為を認定したのを受け、州内の4つの地区の検察当局が4日、調査を開始したと明らかにしたほか、知事の辞任を求める声が一段と強まった。写真はニューヨークで5月代表撮影(2021年 ロイター)
[ニューヨーク 4日 ロイター] - ニューヨーク州司法長官がクオモ知事(民主党)によるセクハラ行為を認定したのを受け、州内の4つの地区の検察当局が4日、調査を開始したと明らかにしたほか、知事の辞任を求める声が一段と強まった。
ジェームズ州司法長官は3日、クオモ氏が11人の女性に対し、同意なく身体に触れ、キスをしたり不適切なコメントをするなどセクハラをしていたと認定。米連邦法および州法に違反したと結論付けたが、訴追は見送った。ただ、州内の地方検察によって訴追される可能性はある。
州の司法管轄区のうち、マンハッタン地区、ナッソー郡、ウエストチェスター郡、州都オールバニの各検察当局が調査を開始したと明らかにした。
ニューヨーク市のデブラシオ市長は、クオモ氏は刑事罰に問われるべきだと強調。CBSの番組で「女性を暴行し、女性の意に反しセクシャルな行為をすればそれは犯罪だ」と述べた。
バイデン大統領、ニューヨーク州選出で上院民主党トップのシューマー院内総務と州選出のジルブランド上院議員など民主党首脳部や有力議員からも辞任を求める声が出ている。
サキ大統領報道官は記者会見で、ホワイトハウスとクオモ氏側との接触があったかとの質問に「私が承知している限りはない」と回答。その上で「大統領はクオモ知事が適切に対応し、辞任して将来のリーダーが活躍する場を作るべきだと考えている」と続けた。
クオモ氏は、州議会の弾劾手続きで罷免される可能性もある。
米マリスト大学が4日発表した世論調査で、セクハラ行為を認定した捜査結果を受け、同州の約6割の住人がクオモ知事は辞任すべきと考えていることが分かった。
2011年から知事を務めているクオモ氏(63)は現在3期目で、任期は2022年12月まで。