ニュース速報

ワールド

病床状況を重視、必要なら躊躇なく緊急事態宣言=西村再生相

2021年06月27日(日)14時30分

 西村康稔経済再生相は27日のNHKの番組に出演し、東京などまん延防止等重点措置の適用地域で、病床の状況を重視し、必要ならば緊急事態宣言を躊躇なく発動する考えを示した。1月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 27日 ロイター] - 西村康稔経済再生相は27日のNHKの番組に出演し、東京などまん延防止等重点措置の適用地域で、病床の状況を重視し、必要ならば緊急事態宣言を躊躇なく発動する考えを示した。まん延防止措置の延長や緊急事態宣言の発動となれば、東京五輪の観客上限も1万人から5000人などに削減される可能性を示した。

東京の新規感染者数が前週比で増加に転じており、7月11日を期限とするまん延防止措置の政府判断が注目されている。西村再生相は「高齢者のワクチン接種が進み重症者は抑えられてきているが、軽症・中等症の感染者が若い人を中心に増えれば、中小の病院を中心に負担が大きくなる」と指摘。「病床の状況を重視し、国民の命を守るために 必要となれば、まん延防止適用地域に緊急事態宣言を発出することも躊躇(ちゅうちょ)することなく機動的に行うべき」と強調した。

収容人数の50%、最大1万人と決まった東京五輪・パラリンピックの観客上限に関し、「仮にまん延防止措置の延長や緊急事態宣言発動となれば、50%、最大5000人との一般(イベント)ルールを基本として判断される」と述べた。

イベント制限について都道府県知事が夜間は無観客などの判断を行う場合は、五輪関係者を念頭に「よく相談して対応していただきたい」と述べた。

今後の経済対策や補正予算の可能性について西村氏は、「経済全体でみれば輸出や生産はコロナ前の水準に戻っており、設備投資もかなり進んでいる」と指摘。2021年度予算に計上された「4兆円の予備費をしっかり活用し、厳しい事業者に対し支援策を行いたい」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、不法移民を激しく非難 ハリス氏に「精神

ワールド

石破新総裁、外相に岩屋元防衛相を起用 党副総裁に菅

ワールド

イスラエル、ヒズボラ指導者殺害の正当性主張 イラン

ビジネス

アングル:AIで急増する米国の電力需要、原発活用の
MAGAZINE
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
2024年10月 1日号(9/24発売)

被災地支援を続ける羽生結弦が語った、3.11の記憶と震災を生きる意味

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッション」に世界が驚いた瞬間が再び話題に
  • 2
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する「ロボット犬」を戦場に投入...活動映像を公開
  • 3
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ日本の伝統文化? カギは大手メディアが仕掛ける「伝検」
  • 4
    【クイズ】「バッハ(Bach)」はドイツ語でどういう…
  • 5
    ワーテルローの戦い、発掘で見つかった大量の切断さ…
  • 6
    南洋のシャチが、強烈な一撃でイルカを「空中に弾き…
  • 7
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感.…
  • 8
    メーガン妃が編集したヴォーグ誌「15人の女性をフィ…
  • 9
    「石破首相」を生んだ自民党総裁選のダイナミズムと…
  • 10
    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…
  • 1
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ日本の伝統文化? カギは大手メディアが仕掛ける「伝検」
  • 2
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感...世界が魅了された5つの瞬間
  • 3
    ワーテルローの戦い、発掘で見つかった大量の切断された手足と戦場の記憶
  • 4
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッ…
  • 5
    白米が玄米よりもヘルシーに
  • 6
    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…
  • 7
    メーガン妃に大打撃、「因縁の一件」とは?...キャサ…
  • 8
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 9
    先住民が遺した壁画に「当時の人類が見たはずがない…
  • 10
    50年前にシングルマザーとなった女性は、いま荒川の…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 4
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 5
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 6
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 7
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つ…
  • 8
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 9
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 10
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中