ニュース速報

ワールド

台湾、新型コロナ感染者が過去最多の16人 総統も警戒呼び掛け

2021年05月12日(水)20時24分

台湾で12日に確認された新型コロナウイルス新規感染者数は16人となり、これまでで最多となった。マスク購入に詰めかける人々、台北で12日撮影。(2021年 ロイター/Ann Wang)

[台北 12日 ロイター] - 台湾で12日に確認された新型コロナウイルス新規感染者数は16人となり、これまでで最多となった。蔡英文総統は人々にパニックにならないよう、かつ警戒を保つよう呼び掛けた。

台湾は新型コロナの早期封じ込めに成功し、これまでに報告された感染者数はわずか1231人だった。

ただ、先月末以降に域内で新規感染者が発生して以来、市場は神経質となっている。

陳時中・衛生福利部長が警戒水準を「数日中」に引き上げる可能性があると述べたことで、台湾株式市場の加権指数は一時8%超下落したが、その後幾分下げを取り戻した。それでも終値は4.1%安と、2020年3月以来の大幅な下げを記録した。

衛生福利部長はその後、記者団に対し、政府は今のところ厳格な制限措置を導入しない方針だとし、「まだ警戒レベルを上げるつもりはない」と述べた。ただ同時に、マスクなどの在庫が豊富にあることに安心せず、「全員が警戒心を高めて適切に自分の身を守るべきだ」とした。

蔡英文総統は、人々にパニックにならないよう呼びかける一方、経済を好転させてきた成功体験を維持しつつ、警戒心を持ち続けるよう要請。

同総統は与党・民主進歩党(民進党)本部で「現時点では、状況はまだ厳しいものがある。警戒してガイドラインに従ってもらいたい。共にこの難局を克服できると信じている」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ネットフリックス、ワーナー資産買収で合意 720億

ビジネス

アップル、新たなサイバー脅威を警告 84カ国のユー

ワールド

イスラエル内閣、26年度予算案承認 国防費は紛争前

ワールド

EU、Xに1.4億ドル制裁金 デジタル法違反
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 2
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させられる「イスラエルの良心」と「世界で最も倫理的な軍隊」への憂い
  • 3
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 4
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 5
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 6
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 7
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 8
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 9
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 10
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 4
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 5
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 6
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 7
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 10
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中