ニュース速報

ワールド

五輪選手へ不参加強要の匿名投稿、あってはならない=官房長官

2021年05月12日(水)18時03分

 5月12日、加藤官房長官は、東京五輪に参加する選手に対し大会に参加しないように匿名のかたちで強要する投稿は、あってはならないと考えていると述べた。写真は1月、東京都庁で撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 12日 ロイター] - 加藤勝信官房長官は12日午後の会見で、東京五輪に参加する選手に対し大会に参加しないように匿名のかたちで強要する投稿は、あってはならないと考えていると述べた。

加藤官房長官は、東京五輪の開催について国民の間に様々な意見があることは「しっかり受け止めていかなければならない」と述べた。他方で「匿名で選手個人や特定の方々に対し、言わば強要するかたちでというのは、これはあってはならないと考えている」と語った。

その上で池江璃花子選手が「開催反対の声をあげてほしい」などとするコメントに対して「あたたかく見守ってほしい」と投稿したことには、加藤官房長官自身が読んで「大変、心を打たれた」と述べた。

東京五輪については、安全・安心な開催に向け、政府としてもしっかり対応していきたいとの見解を繰り返した。

一方、イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの衝突が激化し、死傷者が増えている現状に関し、中山泰秀防衛副大臣が自身のツイッターで「最初にロケット弾を一般市民に向け撃ったのは一体誰だったのか。私達の心はイスラエルと共にあります」と投稿にしたことに対し、加藤官房長官は「中山副大臣の個人のツイッターでの発信であり、その意図は承知していない。コメントは差し控えたい」と述べた。

同時に被害の拡大に対し、日本政府として11日に「深刻な憂慮を表明する」との外務報道官の談話を発表したと説明。イスラエルとハマスの在京外交関係者に対し「最大限の自制を働き掛けた」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは154円後半で9カ月ぶり高値、上値

ワールド

世界の石油・ガス需要、50年まで拡大も 気候目標未

ワールド

豪州とインドネシア、新たな安全保障条約に合意

ワールド

EXCLUSIVE-豪中銀、金融政策が制約的か議論
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入口」がついに発見!? 中には一体何が?
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 6
    「流石にそっくり」...マイケル・ジャクソンを「実の…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 9
    【銘柄】エヌビディアとの提携発表で株価が急騰...か…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中