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米、外出規制解除なら夏に感染拡大・死者20万人の予測も=NYT

2020年04月13日(月)10時58分

 10日付米紙ニューヨ-ク・タイムズは、米政府が外出規制を30日間で解除した場合、夏に新型コロナウイルスの感染が拡大するとの予測を報じた。予測は国土安全保障省(DHS)と保健社会福祉省(HHS)から入手したもので、死者は20万人に達する可能性があるという。写真は医療施設の外を歩く医師。4月10日、NY市で撮影(2020年 ロイター/Caitlin Ochs)

[ワシントン 10日 ロイター] - 10日付米紙ニューヨ-ク・タイムズは、米政府が外出規制を30日間で解除した場合、夏に新型コロナウイルスの感染が拡大するとの予測を報じた。予測は国土安全保障省(DHS)と保健社会福祉省(HHS)から入手したもので、死者は20万人に達する可能性があるという。

トランプ大統領は、同紙が報じた予測は見ていないと述べた。また定例会見では、これと全く異なる見解を示し、新型肺炎による米国内の死者数は当初予測の10万人を下回るとした上で、国内感染率の増加はピークに近づいていると述べた。

匿名のDHS関係筋は同紙の報じた予測が正規のものであると確認し「ベストな推測だ」とした。DHSのコメントは得られていない。

連邦緊急事態管理庁(FEMA)の広報担当者も「リークされた文書だ」としてコメントを控えた。

同紙によると、予測は9日付で、学校の閉鎖や外出禁止、社会的距離を保つなどの対策が全く取られなかった場合、死者は30万人に上ったと推計。

一方、30日間で外出禁止措置が解除された場合の死者は20万人として、「学校は夏まで休校になったとしても、国民の25%は在宅勤務や社会的距離の保持を続ける」としている。

ロイター
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