ゆうちょ銀、最大6300億円の売り出し 日本郵政の出資50%下回る水準に
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2月27日、ゆうちょ銀行は、約6000億円の売り出しを決議した。写真はゆうちょ銀のロゴ。都内で2016年8月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Miho Uranaka
[東京 27日 ロイター] - ゆうちょ銀行は27日、約6300億円の売り出しを決議した。日本郵政が保有する株式の一部を売却する。出資比率が50%を下回る水準まで引き下げ、規制緩和によりゆうちょ銀の経営の自由度を向上させる。
売り出し株数はオーバーアロットメント(需要に応じて行う追加売り出し)を含め最大4億1600万株。27日終値で計算すると、およそ6300億円になる。
ゆうちょ銀は同時に上限6000万株、600億円の自社株買いも決議した。うち200億円は3月3-7日の期間に立会外で買い付ける。日本郵政はこれに応じる方針を示している。残りの400億円は受渡期日の翌営業日から市場で買い付ける。資本効率を向上し、株主還元を強化すると同時に、売り出しによる株式需給への影響を緩和したい考え。取得する自社株全てを消却する。
郵政民営化法は日本郵政に金融2子会社の株式売却を求めている。日本郵政は23年にゆうちょ銀への出資比率を60%台まで引き下げ、24年9月末時点では61.5%。今回の売り出し後、関係当局の認可を得られ次第、50%を切る水準まで売却し、最終的に49.90%まで引き下げる計画。
ゆうちょ銀とかんぽ生命は、民業圧迫を避けるため一般の金融機関よりも業務を制限する郵政民営化法の規制である「上乗せ規制」が適用されてきた。日本郵政の議決権比率が50%を下回ると同規制が緩和され、認可制から事前届け出制に移行する。
ゆうちょ銀によると、制約を緩和し、新規業務展開の機動性・自由度を向上させ、中長期的な成長を加速するという。かんぽ生命保険の出資比率はすでに50%を割る水準まで低下している。
ゆうちょ銀が2月に公表した24年4─12月期連結業績は、純利益が前年同期比17.0%増の3083億円だった。日銀による利上げを追い風に、資金利益の伸びが利益をけん引している。日本郵政にとっては、赤字の日本郵便を補いグループ利益を下支えする存在で、売却により利益貢献の減少をいかに補填するかが焦点となる。
日本郵政は売り出しによる調達資金を、物流分野などへの成長投資に充当するほか、株主還元強化や資本効率向上を通じて企業価値の向上を図ると説明した。
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