独VW労働者、12月上旬にも全国で警告ストの可能性
ドイツ最大の産業別労働組合IGメタルは29日、同国の自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の労働者が来週にも全国でストライキを実施する可能性があるとの見通しを示した。オスナブリュックで10月撮影(2024年 ロイター/Teresa Krueger)
[ベルリン 29日 ロイター] - ドイツ最大の産業別労働組合IGメタルは29日、同国の自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の労働者が来週にも全国でストライキを実施する可能性があるとの見通しを示した。
ロイターが入手した労働者への配布資料は、「ストは12月初旬から可能であり、また必要である」としている。ストを行わないというこれまでの合意は11月30日で終了すると指摘した。
関係者筋によると、VWの工場で12月2日にも警告ストが実施される見込み。同社の国内拠点で大規模なストが行われるのは2018年以来となる。警告ストは通常、数時間から1日実施される。
労使協議は12月9日に再開され、新たな労働協約を巡って交渉する。次回の賃金交渉で合意が得られなければ、24時間または無期限のストにエスカレートする可能性がある。
労働時間の短縮やボーナスの見送りなどによって人員削減や工場閉鎖を回避するという労組側の提案が交渉の基礎となる。ただ、経営側は工場閉鎖の可能性を排除する用意はないとしている。