バイトダンス、元インターンに110万ドル請求 「AIを攻撃」
中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の親会社、字節跳動(バイトダンス)は、元インターンが人工知能(AI)の大規模言語モデル(LLM)のトレーニングインフラに故意に攻撃を加えたとして800万元(110万ドル)の損害賠償を求める訴訟を起こした。写真はバイトダンスのロゴ。上海で23年撮影。(2024年 ロイター/Aly Song/File Photo)
[北京 28日 ロイター] - 中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の親会社、字節跳動(バイトダンス)は、元インターンが人工知能(AI)の大規模言語モデル(LLM)のトレーニングインフラに故意に攻撃を加えたとして800万元(110万ドル)の損害賠償を求める訴訟を起こした。
政府系メディアの法治周末が今週報じた。AIを巡る競争が過熱する中国で大きな注目を集めている。
中国では企業と従業員が法廷で争うケースは珍しくないが、インターンに対する法的措置やこれほど多額の損害賠償を求める訴訟は異例。
国内メディアによると、この元インターンは北京大学の大学院生。法治周末が引用した内部文書によると、コードの改ざんや権限を超えた修正を通じて意図的にLLMのトレーニングを妨害した疑いが持たれている。
同社は10月、このインターンを8月に解雇したことをソーシャルメディアで明らかにしたが、数百万ドルの損失を被ったとのうわさについては「過度に誇張されている」とコメントしていた。