PIMCO、株式に強気 トランプ政権下のインフレを警戒
11月20日、米債券運用大手パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)は、米経済に対する楽観的な見通しを背景に株式やその他のリスク資産を選好している。5月17日、ニューヨーク証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)
Davide Barbuscia
[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米債券運用大手パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)は、米経済に対する楽観的な見通しを背景に株式やその他のリスク資産を選好している。ただ、米国のトランプ新政権が物価高を招く政策を実施する可能性があるため、インフレ対策も検討している。
トランプ政権の財政・貿易政策によるインフレリスクを警戒し、米国債のインフレ連動債(TIPS)を「魅力的なヘッジ手段」として重視している。
「中央銀行の引き締め政策によってインフレ率は目標近くに戻ったが、米国の長期的な財政見通しでは引き続き高水準の財政赤字が見込まれており、地政学的なサプライズで原油価格が急騰したりサプライチェーン(供給網)が混乱したりする可能性がある」としている。
米経済のソフトランディング(軟着陸)を見込んでいるが、地政学および金融政策を巡るリスクへの対策として株式オプション戦略も推奨している。