米メルクのキイトルーダ併用療法、大腸がん後期試験で効果示せず
9月25日、米製薬大手メルクは、治療歴のある大腸がん患者を対象とした、開発中の抗LAG-3抗体「ファベゼリマブ」と主力商品となっている抗がん剤「キイトルーダ」の併用療法の後期臨床試験で効果を示せなかったと発表した。写真はメルクのロゴ。米ニュージャージー州 で2018年7月撮影(2024 ロイター/Brendan McDermid )
[25日 ロイター] - 米製薬大手メルクは25日、治療歴のある大腸がん患者を対象とした、開発中の抗LAG-3抗体「ファベゼリマブ」と主力商品となっている抗がん剤「キイトルーダ」の併用療法の後期臨床試験で効果を示せなかったと発表した。
患者441人が参加した治験で、併用療法を投与した患者は、標準的な治療を受けた患者と比べて全生存期間で有意な改善が見られなかった。
メルクは免疫療法で治療していないがんを対象にキイトルーダの使用拡大を目指してきた。しかし、皮膚がんや肺がんを対象としたキイトルーダを含む併用療法の治験をここ数カ月間に打ち切っている。
キイトルーダは2020年代終盤に特許期間満了を迎える。
ファベゼリマブとキイトルーダの併用療法は、特定の血液疾患と固形がんの治療方法として効果があるかどうかも検証が進められている。