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米BofA、第4四半期利益が予想上回る 融資増やM&A活況で
米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)の第4・四半期決算は利益が30%増加し、市場予想を上回った。融資の伸びが業績押し上げを主導したほか、M&A(企業の合併・買収)動向の活況が追い風となり、投資銀行部門が好調だった。2019年1月、ニューヨークで撮影(2022 年 ロイター/Carlo Allegri/File Photo)
[19日 ロイター] - 米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)が19日に発表した2021年第4・四半期決算は利益が30%増加し、市場予想を上回った。融資の伸びが寄与したほか、M&A(企業の合併・買収)の活況が追い風となり、投資銀行部門が好調だった。
利益は67億7000万ドル。1株当たり利益は0.82ドルと、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の0.77ドルを上回った。
収入(支払利息差し引き後)も前年同期比10%増の221億ドルだった。
潤沢なマネー供給や株価の高騰を背景に投資ファンドや企業などによるM&A案件が相次ぎ、アドバイザリー関連の手数料収入は55%拡大し、過去最大の8億5000万ドルとなった。
融資とリースの平均残高は、政府の中小零細企業支援策「給与保護プログラム(PPP)」向けを除き、前期比3.4%増、前年同期比3.2%増だった。
ブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)はアナリスト向け電話会議で第4・四半期は融資が500億ドル増と、過去最大の伸びを記録したと説明した。
クレジットカードおよびデビットカードの総支出額は22%増の2120億ドルに達した。
融資や預金の伸びが支援し、純金利収入(NII)は約11%増の114億1000万ドルとなった。アレステア・ボースウィック最高財務責任者(CFO)は、22年第1・四半期にNIIが前期比で数億ドル増えるとの見通しを示した。第2・四半期以降も、年内は四半期ごとに「堅調な伸び」を見込んでいるとした。
株式関連業務の収入は3%増。一方、債券トレーディング収入は10%減少した。
第4・四半期に8億5100万ドルのパンデミック(世界的大流行)関連の貸倒引当金を戻し入れた。
報酬の拡大が響き、非利息費用は6%増加した。ただ、22年の費用は昨年から横ばいになる見通しとした。