ニュース速報

ビジネス

独鉱工業生産、10月は予想以上に上昇、危機脱却まだとの見方も

2021年12月07日(火)19時01分

12月7日、ドイツ連邦統計庁が発表した10月の鉱工業生産指数は予想以上に上昇した。独ドゥイスブルグの製鉄工場で2019年1月撮影(2021年 ロイター/Wolfgang Rattay)

[ベルリン 7日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が7日発表した10月の鉱工業生産指数は予想以上に上昇した。ただ、アナリストは原材料や中間財の供給制約が引き続き生産の阻害要因になると警告している。

10月の鉱工業生産指数は前月比2.8%上昇。ロイターがまとめた市場予想は0.8%上昇だった。9月改定値は0.5%低下。

しかし、全体の生産は新型コロナウイルス流行に伴う規制が発動される前の2020年2月と比較すると、依然として6.5%縮小している。

コメルツ銀行のチーフエコノミスト、ヨルグ・クレーマー氏は「10月は良好な生産指標だったが国内産業はまだ危機を脱していない」と述べた。

同氏は、約4分の3の企業が依然として原材料不足により生産に支障をきたしていると訴えていることに言及。新型コロナに伴い中国で工場や港が再び閉鎖されたことでこの問題が継続する可能性があると付け加えた。

統計庁によると、10月の自動車産業の生産は12.6%増加。同氏はこれが全体の生産押し上げに寄与したと語った。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

川崎重工、通期売上収益予想を上方修正 過去最高更新

ワールド

米上院がつなぎ予算案を可決、下院に送付 政府再開近

ワールド

ロシア・ルクオイル、イラク事業で不可抗力条項宣言 

ワールド

インド7─9月期失業率は5.2%に改善 農村部で雇
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 7
    インスタントラーメンが脳に悪影響? 米研究が示す「…
  • 8
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 9
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 10
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中