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日経平均は急反発、オミクロン株への警戒感和らぎ全面高に

2021年12月07日(火)16時01分

16日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比64円46銭高の2万9841円26銭となり続伸した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は急反発。オミクロン株に対する警戒感が和らぎ、景気敏感株を中心に幅広く物色され、ほぼ全面高となった。米国株式市場でアリババ株が上昇したことを受け、ソフトバンクグループが急反発したことも投資家心理を改善させたとの見方も出ている。

6日の米国株式市場は反発。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」を巡る当局者の前向きなコメントを好感した。主要株価3指数ではダウ工業株30種の上昇率が最大となった。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は5日、オミクロン株について、さらなる研究が必要としながらも「現時点で重症化の度合いはそれほど高くないようだ」と述べた。これを日本株も好感して、主力銘柄を中心に上昇。値上がり銘柄数は2000を超えるほぼ全面高商状となった。

市場では「商いがそれほど膨らんでおらず、買い戻しが中心とみられるが、投資家心理は良好となり、戻りに対する期待が膨らんでいる。配当金の再投資など好需給が株価を支えることになりそうだ」(東海東京調査センター・シニアストラテジストの中村貴司氏)との声も聞かれた。

TOPIXは2.17%高。東証1部の売買代金は3兆1135億9700万円だった。東証33業種は、水産・農林業を除く32業種が上昇。とくに、空運業、海運業などの値上がりが目立つ。

個別では、ソフトバンクグループが急反発したほか、東京エレクトロンなど半導体関連株もしっかり。トヨタ自動車など主力銘柄も総じて堅調だった。

東証1部の騰落数は、値上がり2110銘柄に対し、値下がりが58銘柄、変わらずが16銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 28455.60 +528.23 28138.82 27961.66

─28618.46

TOPIX 1989.85 +42.31 1962.09 1952.63

─1995.22

東証出来高(万株) 129111 東証売買代金(億円) 31135.97

ロイター
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