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南アのバイオバック、ファイザー製ワクチン製造開始へ 年初から
南アフリカの医薬品メーカー、バイオバック研究所は、来年初めから米ファイザーと独ビオンテック開発の新型コロナウイルスワクチン生産に入る。写真は12月5日、米ペンシルべニア州ランスデールで撮影(2021年 ロイター/Hannah Beier)
[キガリ 6日 ロイター] - 南アフリカの医薬品メーカー、バイオバック研究所は、来年初めから米ファイザーと独ビオンテック開発の新型コロナウイルスワクチン生産に入る。ファイザー幹部が明らかにしたもので、欧州から材料提供を受けるという。
バイオバックとファイザーのバイオ医薬品の無菌充填・包装受託(フィル・アンド・フィニッシュ)契約は7月に発表され、アフリカでの数少ない生産例の一つとなる。
ファイザーのアフリカ・中東担当責任者はキガリで行われた会合にビデオで出席し、「ケープタウンの施設が年内に当社のサプライチェーンに組み込まれる予定。材料は欧州の施設から調達し、2022年初めに操業を開始する」と述べた。
この契約は、ワクチンをバイアルに入れ密封・出荷する生産の最終段階に限られるもので、知的財産の移転はない。ファイザーは7月、世界貿易機関(WTO)加盟国に対し、南アとインドの提案通りに新型コロナワクチンの一部特許権放棄を支持することがないよう求めた。