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NY外為市場=ドル上昇、雇用統計控え上値は限定的

2021年12月03日(金)07時08分

終盤のニューヨーク外為市場では、不安定な地合いの中、ドルが上昇した。2020年1月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、不安定な地合いの中、ドルが上昇した。米国株の上昇を受けてリスク選好の動きが強まったが、11月雇用統計の発表を翌日に控えて上値は限定的だった。

投資家は、急速に拡大している新型コロナウイルスのオミクロン型変異株への感染や、米連邦準備理事会(FRB)の資産買い入れ縮小の速度を懸念している。

午後の取引でドル指数は0.1%上昇し96.131。先週、オミクロン株の検出が初めて報じられた後には下落したが、先月付けた16カ月ぶり高値96.938に近い水準を維持している。

この日は、米国でオミクロン株の2例目の感染が確認されたが、株や他のリスク資産への影響は軽微だった。

TDセキュリティーズのシニア為替ストラテジスト、Mazen Issa氏は「相次ぐ感染の波の影響は、長引くほどに小さくなる傾向があることがわかる。確かにリスクはあるが、ワクチンメーカーはそのリスクに対応することが可能だ」と指摘した。

ドルは対円で0.4%高の113.155円。

英ポンドは0.2%高の1ポンド=1.3298ドル。ユーロは0.2%安の1ユーロ=1.1294ドル。

スコシアバンクはリサーチノートの中で、「準安全通貨」としてのユーロの投資妙味を強調した。先週のオミクロン株検出の報道が出て以来、ユーロは対ドルで0.9%上昇している。短期的な経済・金利のファンダメンタルズが弱いことから、ユーロは1.10─11ドルに向かって弱含むと予想しているが、オミクロン株を巡る不確実性により、目先は1.12─1.14ドルのレンジで推移するとの見方を示した。

ドル/円 NY終値 113.15/113.18

始値 112.93

高値 113.24

安値 112.72

ユーロ/ドル NY終値 1.1299/1.1303

始値 1.1338

高値 1.1347

安値 1.1296

ロイター
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