ニュース速報

ビジネス

中国ピンドゥオドゥオ、第3四半期売上予想下回る 研究開発強化へ

2021年11月29日(月)08時23分

 中国の電子商取引企業、拼多多(ピンドゥオドゥオ)が11月26日発表した第3・四半期決算は、総売上高が215億1000万元(33億7000万ドル)となった。写真は同社のロゴ、2018年7月撮影(2021年 ロイター/Thomas White/Illustration)

[北京 26日 ロイター] - 中国の電子商取引企業、拼多多(ピンドゥオドゥオ)が26日発表した第3・四半期決算は、総売上高が215億1000万元(33億7000万ドル)となった。リフィニティブのIBESデータがまとめたアナリスト予想平均の265億9000万元を下回った。

中国で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が新たに発生し、消費者が警戒感を強め支出を抑えた。

これを受け、26日の米国上場株終値は15.8%安となった。

第3・四半期の平均月間アクティブユーザーは15%増の7億4150万人。

特別項目を除いた1株利益は2.18元。予想は0.15元だった。

陳磊最高経営責任者(CEO)は電話会見で、研究開発への投資にさらに注力すると表明。「これは販売とマーケティングに重点を置いていた最初の5年間からの戦略の大きな転換だ」と述べた。

香港の証券会社、海通国際のマネジングディレクターであるナタリー・ウー氏はリサーチノートで「マーケットプレイスの流通総額(GMV)の伸びは、マクロの逆風の中でかなり底堅くなっている」と指摘。「ピンドゥオドゥオの成長率は、ユーザー数が9億人に近付くにつれて安定してきている」と付け加えた。

ピンドゥオドゥオは電話会見で、農業分野の重要なニーズに対応するため、テクノロジーを駆使した農業ソリューションへの投資を拡大する方針を示した。

北京在住の独立系インターネットアナリスト、劉興亮氏は「農業分野への投資は、大規模かつ長期的なものになるだろう」と指摘。「長期的に同社にとっては良いことだが、投資家はそれほど忍耐強くない」と述べた。

また、ピンドゥオドゥオの成長率は、ユーザー数がピークに近付くにつれて鈍化していると指摘。「多くの新規ユーザーを集める段階は終わった」と付け加えた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

韓国GDP、第1四半期は前期比+1.3%で予想上回

ビジネス

日経平均は反落で寄り付く、米金利高止まりを警戒

ワールド

メキシコ大統領選、与党シェインバウム氏が支持リード

ワールド

ウクライナ、国外在住男性のパスポート申請制限 兵員
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 7

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 10

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 7

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中