ニュース速報

ビジネス

米鉱工業生産、9月は製造業0.7%低下 自動車生産落ち込む

2021年10月19日(火)01時38分

米連邦準備理事会(FRB)が18日に発表した9月の鉱工業生産統計は、製造業生産指数が予想に反し0.7%低下した。写真は2019年11月撮影(2021年 ロイター/Charles Mostoller)

[ワシントン 18日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が18日に発表した9月の鉱工業生産統計は、製造業生産指数が予想に反し0.7%低下した。世界的な半導体不足が続く中、自動車生産が落ち込んだ。市場予想は0.1%上昇だった。

8月の製造業生産指数は従来発表の0.2%上昇から0.4%低下に下方改定された。

9月の鉱工業生産指数は1.3%低下した。

企業がどれだけ資源を活用しているかを示す稼働率は、製造業が75.9%と、前月から0.6%ポイント低下。全体の設備稼働率は75.2%と、1.0%ポイント低下した。1972─2020年の平均を4.4%ポイント下回っている。FRB当局者は、経済のスラック(需給の緩み)を見極める指標として稼働率に注目している。

9月はハリケーン「アイダ」で鉱山の操業が阻害されたことも影響した。キャピタル・エコノミクスのシニア米国エコノミスト、マイケル・ピアース氏は「ハリケーンなどの天候要因による影響は薄れていくが、労働力と製品の不足は悪化しており、製造業活動は圧迫され続ける」としている。

自動車は7.2%低下。前月の3.2%に続く低下となった。自動車を除く製造業生産指数は0.3%低下した。

第3・四半期は、製造業生産指数が5.3%上昇。前四半期は5.0%上昇していた。鉱工業生産指数は4.3%上昇。5四半期連続で少なくとも4%上昇した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ和平交渉が2日目に、ゼレンスキー氏と米特

ビジネス

中国万科、償還延期拒否で18日に再び債権者会合 猶

ワールド

タイ、2月8日に総選挙 選管が発表

ワールド

フィリピン、中国に抗議へ 南シナ海で漁師負傷
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 3
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 4
    極限の筋力をつくる2つの技術とは?...真の力は「前…
  • 5
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 6
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 7
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    大成功の東京デフリンピックが、日本人をこう変えた
  • 10
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中