ニュース速報

ビジネス

米5月新築住宅販売5.9%減、1年ぶり低水準 価格高騰足かせ

2021年06月24日(木)03時06分

米商務省が23日に発表した5月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で76万9000戸と、前月比5.9%減少し、昨年5月以来の低水準に沈んだ。フロリダ州の住宅建設現場。5月撮影(2021年 ロイター/Octavio Jones)

[ワシントン 23日 ロイター] - 米商務省が23日に発表した5月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で76万9000戸と、前月比5.9%減少し、昨年5月以来の低水準に沈んだ。減少は2カ月連続で、エコノミスト予想の87万戸を下回った。木材などの建材価格が大幅に値上がりする中、販売価格の高騰が足かせになったもようだ。

2カ月連続で減少したことで、新型コロナウイルス感染拡大による住宅市場に対する追い風が弱まりつつあることが示唆された。FWDBONDS(ニューヨーク)のチーフエコノミスト、クリス・ラプキー氏は「新築だけでなく、中古住宅販売戸数から住宅購入がすでにピーク過ぎたことが示された」とし、「在宅勤務からオフィス勤務にシフトする時、何が起きるか分からない」と述べた。

前年同月比では9.2%増加。4月の販売戸数は81万7000戸と、当初発表の86万3000戸から下方改定された。

地域別では南部が前月比14.5%減少。反対に北東部や西部は増加した。中西部は横ばいだった。

販売価格は中央値で37万4400ドルと、前年比18.1%急騰。販売は20万─74万9000ドルの価格帯に集中し、最も需要が高い20万ドル以下の住宅販売は全体の2%にとどまった。

在庫は33万戸と、前月の31万5000戸から増加。5月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は5.1カ月で、前月の4.6カ月から拡大した。6─7カ月が健全な需給状況を示す水準とされる。

5月に販売された住宅の約76%が建設中、もしくは未着工だった。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ニデック、延期していた第1四半期決算14日開示へ 

ビジネス

JX金属、今期業績を上方修正 AI需要で半導体材料

ビジネス

出光、26年3月期予想を上方修正 純利益27%減の

ワールド

米韓合意の文書いまだ発表されず、潜水艦問題で難航か
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    インスタントラーメンが脳に悪影響? 米研究が示す「…
  • 7
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入…
  • 8
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 9
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 10
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中