ニュース速報

ビジネス

米消費者、物価動向と労働市場を楽観視=NY連銀5月調査

2021年06月15日(火)04時29分

6月14日、米ニューヨーク連銀が公表した5月の月次調査で、物価、住宅価格、収入、労働市場に関する期待が膨らみ、米国の消費者が経済は来年にかけて上向くとの見方を示していることが分かった。写真は2018年8月、ワシントンのFRB (2021年 ロイター/Chris Wattie)

[14日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀が14日に公表した5月の月次調査で、物価、住宅価格、収入、労働市場に関する期待が膨らみ、米国の消費者が経済は来年にかけて上向くとの見方を示していることが分かった。

1年先インフレ期待の中央値は4.0%と、前月の3.4%から上昇し、2013年の調査開始以来の高水準を付けた。3年先インフレ期待は3.6%と、3.1%から上昇。これまでで2番目に高い水準となった。

新型コロナウイルス感染状況が改善し、経済活動の再開が進む中、労働市場に対する見方も改善。1年後の米失業率が現在よりも高くなっているとの見通しの平均は31.9%と、前月の34.6%から低下し、調査以来の低水準を付けた。

向こう1年以内に失業するとの見通しの平均は12.6%と、15%から低下し、過去最低を記録。改善は、40歳以下のほか、世帯収入が5万ドル以下、最終学歴が高校、といった層で特に顕著だった。

このほか、失業した場合に新たな職に就けるとの見通しの平均は54%と、49.8%から上昇。1カ月の改善幅としては調査開始以来最大となった。2020年2月以来の高水準を付けたものの、コロナ禍前はなお下回っている。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

MAGA派グリーン議員、トランプ氏発言で危険にさら

ビジネス

テスラ、米生産で中国製部品の排除をサプライヤーに要

ビジネス

米政権文書、アリババが中国軍に技術協力と指摘=FT

ビジネス

エヌビディア決算にハイテク株の手掛かり求める展開に
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 2
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
  • 3
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 4
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 5
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 6
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 7
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    レアアースを武器にした中国...実は米国への依存度が…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中