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「心痛む」と五輪スポンサーのトヨタ幹部、選手に出場辞退求める声
5月12日 東京五輪・パラリンピックの最上位スポンサーの1社であるトヨタ自動車の幹部は国民から選手個人に出場辞退などを求める声が寄せられていることに触れ、「心を痛めており、どうすれば良いのか日々思い悩んでいる」と語った。写真は1月22日、東京都庁で撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)
[東京 12日 ロイター] - 東京五輪・パラリンピックの最上位スポンサーの1社であるトヨタ自動車の幹部は12日、国民から選手個人に出場辞退などを求める声が寄せられていることに触れ、「心を痛めており、どうすれば良いのか日々思い悩んでいる」と語った。
この日開いたオンライン形式の決算会見で、長田准執行役員がスポンサーの立場としてコメントした。今夏の東京五輪を巡っては、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず開催中止を求める声が広がっており、インターネット上で競泳の池江璃花子選手に出場辞退や開催中止に賛同を求めるコメントが一部の国民から寄せられた。
長田氏は「現在、医療の不安からだと思うが、国民の一部の方の不満がアスリートの皆様に向けられている状況。ここにはスポンサーとしてたいへん心を痛めており、どうすれば良いのか日々思い悩んでいるというのが私どもの正直なところだ」と語った。その上で、「全てのアスリート、国民が安心して東京大会を迎えられることを切に望んでいる」と述べた。