Andrew Mills Parisa Hafezi

[28日 ロイター] - 米国とイスラエルによる対イラン戦争を巡り、仲介役のカタールが、終結に向けた新たな合意案をイラン側に提示した。イランは案を検討しており、週末までに回答する見通し。交渉について説明を受けた当局者が28日、明らかにした。一方、イラン政府高官は、カタールが示したのは正式な提案には当たらない、受け入れられない案だけだと述べた。

交渉について説明を受けた当局者は、8カ月に及ぶ紛争の終結に向けた新たな和平案が25日に提示されたと説明。イランは案を検討しており、週末までに回答する見通しという。この当局者はイラン側ではない。

同当局者によると、新たな合意案はイランと米国双方の懸念に対処する7日間の工程を定め、双方が信頼醸成に向けて毎日取るべき措置を示している。工程は早ければ来週初めに開始される可能性があり、複数の国が合意の履行を保証する役割を担うという。

その直後、協議に関与するイラン政府高官は、カタールが示したのは「受け入れられない考えであり、提案ではない」と述べた。核問題で柔軟な姿勢を示さないというイランの方針に変わりはないとした。

イランは9月下旬にも別の7日間の提案を示したが、トランプ米大統領がこの案を拒否したため、カタールが改めて仲介に乗り出していた。交渉について説明を受けた当局者によると、25日にテヘランで協議された案は9月の提案とは異なる。ただ、最新案の詳細は現時点では明らかでない。同当局者は先にロイターに対し、カタールの仲介担当者はテヘラン訪問前に米政府と調整していたと述べていた。

これについてイランのアラグチ外相は、イランの提案の履行確保に向けた協議を巡り、仲介国と引き続き緊密に連携していると表明。イランが提案した7日間の計画について、実施されれば1週間以内に完了する可能性もあるとの見方を示した。

カタールはパキスタンと共に、米国とイスラエルが2月に始めた対イラン戦争の終結に向けた仲介を主導してきた。紛争は世界の海運と石油供給に混乱をもたらし、中東の他の地域にも波及している。

同当局者によると、25日にテヘランで行われた会合を前に、イスラエルのネタニヤフ首相がイランへの攻撃を今週再開する可能性があるとの懸念が出ていた。

トランプ米大統領は23日、イランを再攻撃すると改めて威嚇した。一方、イランの治安当局者らはロイターに対し、米国とイスラエルが攻撃を再開した場合に備え、湾岸の海底ケーブルを攻撃する詳細な計画を策定したと明らかにした。

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