【独占インタビュー】菅首相「五輪で若者や子供に夢を与える機会を提供したかった」

2021年8月14日(土)18時04分
ナンシー・クーパー(本誌米国版編集長)、ビル・パウエル(ワシントン特派員)

──五輪開催を決意した理由は。そして、大会で心に残っている場面は。

新型コロナに直面しているこの世界は、今こそ団結しなければならない。人類の英知をもってすれば、この危機を乗り越えることができる。それを世界に示した、そういうメッセージを発信することが重要だと思った。

前回、東京で五輪が開催されたとき私は高校生だった。当時の感動は鮮明に覚えている。記憶に焼き付いている。オリンピックとパラリンピックは国民に強い印象を残す。現代の若者や子供たちに、夢を与える機会を提供したかった。人類の連帯、相互理解、調和の取れた発展。これはオリンピック精神であり、その精神に基づいて、私は大会の開催を決断した。

心に残っている場面は、新競技のスケートボードで日本が男女とも金メダルを獲得したこと。日本ではマイナーなスポーツとされていたが、これで一気に普及するのではないか。金メダルを獲得した女子選手はまだ13歳! 今大会最年少の金メダリストだ。

今、あなたにオススメ

今、あなたにオススメ