4歳児も自分で性を選べるスコットランドの最新ジェンダー教育

2021年8月16日(月)15時38分
エマ・メイヤー

だがこうした変化を、学校が学生に押し付ける「危険なイデオロギー」とみる人々もいる。

「この状況が心配でならない」と言うのは、フェニミスト団体フォー・ウイメン・スコットランドのマリオン・カルダー。「スコットランド政府が推し進めているのは危険なイデオロギーだ」

「これまでは、服装や好き嫌いなどを通じて、子供たちはジェンダーロール(男女の性別による役割分担)を演じ、試すべきだと一般的に理解されていた」と、彼女は言う。「それなのに今は、子供たちが健全とはいえない方向に進まされようとしている。それは生涯にわたる影響を与えかねない」

だがスコットランドのシャーリー・アン・ソマービル教育長官は、この文書はジェンダーの移行を「促進」しようとしているのではなく、みずからのジェンダー変更を選んだ子どもがそれを実践するうえで適切な環境と安全を提供するだけだと断言した。

「トランスジェンダーの若者は学校で多くの問題に直面する可能性があり、教師と職員は学生の精神、肉体、感情の健康をサポートする自信とスキルを持たなければならない」と、ソマービルは言う。

「このガイドラインでは、すべての学生の権利が完全に尊重される環境を確保しつつ、学校がトランスジェンダーの若者を支援する方法を概説している。学校に対し、実用的な提案を提供しているのだ」

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