アストラゼネカ製ワクチンで健康な40代男性が血栓を発症、小腸の一部を失う
<アストラゼネカ製ワクチンの副反応で血栓ができるリスクはこれまで信じられてきたより高いのではないかと、医者たちは再検証を始めた>
43歳の健康な男性が、英製薬大手アストラゼネカが開発した新型コロナウイルスのワクチン接種後に血栓を発症し、小腸の一部を失った。
ブリティッシュコロンビア州(カナダ)の小都市ラングレーに住むショーン・マルドゥーンは4月22日にアストラゼネカ製ワクチンの接種を受けた。その後、吐き気、頭痛、発熱、嘔吐などの症状があった、とカナダのCBCニュースは伝えている。
接種から2週間あまり経った5月8日、マルドゥーンは嘔吐物と便に血が混じっていることに気づき、救急医療施設に駆け込んだ。
マルドゥーンを診察した医師は、腹部に血栓を発見し、緊急手術を行った。そして、マルドゥーンに、オックスフォード大学がアストラゼネカと共同開発した新型コロナウクルスのワクチン接種による極めて稀で重篤な副反応が起きたと告げた。
手術では小腸を2メートル切除し、生涯にわたって後遺症が残ることになった。
カナダの保健当局は5月13日、ブリティッシュコロンビア州ではこれまでワクチン接種後に2人が血栓を発症しており、マルドゥーンはそのうちの1人であることを認めた。
接種前にもっと情報を
マルドゥーンと妻のタラは、ワクチン管理当局はアストラゼネカ製ワクチンに関連する潜在的なリスクを十分に教えてくれなかったと主張している。
カナダの放送局でタラは、夫とともにオックスフォード・アストラゼネカ製ワクチンを選んではいけないと世の人々に警告していると語った。「私たちの人生は変わってしまう」と、彼女は言う。「夫の回復には長い時間がかかり、多くの困難が待ち受けている気がする。小腸の半分を失ったのだから」
「私たちはワクチン反対派ではない。接種した後の副反応のこともみんなに知ってほしいだけだ。どうか真剣に受け止めて」とタラは付け加えた。
マルドゥーンはソーシャルメディアに投稿し、ワクチンを選ぶ前に「最悪のシナリオ」についてもっと情報を集めたほうがいいと、人々に勧めている。
「ワクチンの接種から17日後、私は小腸を2メートル以上切除する緊急手術を受ける羽目に陥った。巨大な血栓ができたからだ。2日後に2回目の手術を受け、さらに切除した。外科医には、とても危ないところだった、と言われた」と、マルドゥーンは書いた。「血栓のリスクのことは、ちょっとした話題になっていたが......それはめったに起きないことだと聞いていた」
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