米U-2偵察機が中国の防空識別圏に進入、台湾への軍事行動を牽制

2020年12月11日(金)16時25分
ジョン・フェン

1月に蔡が再選を果たした後、中国政府はトランプ政権による台湾への武器売却(台湾側は自衛用としている)を強く非難。8月と9月に台北を訪問したアメリカの政府高官2人に制裁を科した。アメリカは、トランプが2017年に大統領に就任して以降、合わせて11回にわたって台湾への武器売却計画を承認している。

人民解放軍の空軍と海軍は数カ月にわたって台湾海峡で軍事演習を繰り返しており、10月には台湾の国防相が、今年に入って台湾海峡上空の中間線を越えて飛来した中国軍機の数が、1990年以来で最多となったと明らかにした。

12月4日には、米国防安全保障協力局が年次報告を発表。この中で、2020年度に最も多くの米国製武器を購入したのは台湾で、金額は約118億ドルにのぼると明らかにした。

蔡英文と台湾外交部は、ジョー・バイデン次期米政権の下でも、アメリカとこれまで同様の関係を続けられると自信をのぞかせている。

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