フェイスブックに対する広告ボイコットが止まらない

2020年7月1日(水)17時55分
ジェーソン・マードック

それでも広告ボイコットがフェイスブックにとって長期的な損失になると誰もが考えているわけではない。ソーシャルメディア界にくわしいマット・ナバラは、現在進行している運動は2017年のユーチューブに対する運動に似ていると指摘した。

当時、グーグル傘下のユーチューブは人種差別主義者や同性愛嫌悪のコンテンツの横に広告を配置し、広告主の企業から批判された。

ナバラはこう指摘する。「広告主は水中の血の匂いに敏感に反応して殺しにいくサメのようなものだ。だがフェイスブックの損失は、長期的には表面的な傷やイメージ低下で済む可能性が高い。フェイスブックはターゲット広告では世界最高のプラットフォームだ。フェイスブックが本当に痛みを感じるよりもずっと早く、広告主はフェイスブックを使いたくなるだろう」

(翻訳:栗原紀子)

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