マスク拒否のホワイトハウスで、コロナ対策を率いるファウチ博士らが自主隔離

2020年5月11日(月)16時00分
クリスティーナ・チャオ

トランプによれば、トランプ自身は最近、ミラーと接触する機会はなかったが、ペンスは接触していたという。副大統領のチームは、「必要な予防措置のすべてを講じていた」とも語った。

危うい感染予防

トランプは7日に感染が判明したスタッフとは密接に接触していた。だがホワイトハウスのホーガン・ギドリー報道官は7日の時点で、大統領と副大統領の検査結果は陰性で、「きわめて健康」な状態を維持していると語った。またミラーの感染を受けて、ホワイトハウスの全職員が検査を受ける予定だという。

一部で経済活動が再開され、人の移動が再び増加していく中、ホワイトハウスはさらに大きな脅威にさらされようとしている。トランプ政権の経済顧問ケビン・ハセットは10日、CBSの番組に出演して、ホワイトハウスへ「出勤するのは怖い」と語った。毎日全米で何千人もの新規感染者が確認されるなか、各州が経済活動を再開し始めるからには、社会的距離をとることと、マスクの使用を維持する必要がある、とハセットは主張した。

「私は積極的に社会的距離戦略を実施している」と、彼は番組の司会者マーガレット・ブレナンに語った。「それに、必要に応じてマスクを着用する。仕事に行くのは怖い。3月には、ホワイトハウスの一員ではなかった。ホワイトハウスに出勤するより、自宅にこもっているほうがずっと安全だと思う」とハセットは打ち明けた。

「しかし今は、前に進み、国に奉仕しなければならない」

それには、トランプ自らが範を示してくれるのが一番だが。

(翻訳:栗原紀子)

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