イタリア、新型コロナウイルス死者・新規感染がペース再加速
2020年4月10日(金)07時15分
イタリア保健当局は9日、新型コロナウイルス感染症による死者が610人増加し、前日の542人から増加ペースが加速したと明らかにした。新規感染者数も4204人と、前日の3836人から増加し、1日の増加としては5日以来最多となった。
このところ、感染拡大防止に向けた全国的なロックダウン(都市封鎖)措置で新型コロナ危機が安定化しつつある兆しが見られていただけに、死者と新規感染者数双方の増加は失望を誘う内容となった。
明るい兆候も見られ、集中治療室の患者数は6日連続減の3605人。回復した患者も2万8470人と、前日の2万6491人から増加した。
イタリアの死者は累計1万8279人で世界最多。感染者は計14万3626人と、米国、スペインに次いで世界で3番目に高い。
[ローマ ロイター]
Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
【関連記事】
・新型コロナウイルス、男性の死亡リスクが高い理由
・ニューヨーク感染爆発にピークアウトの兆し 強力な「人出減らし作戦」が奏功か
・気味が悪いくらいそっくり......新型コロナを予言したウイルス映画が語ること
2020年4月14日号(4月7日発売)は「ルポ五輪延期」特集。IOC、日本政府、東京都の「権謀術数と打算」を追う。PLUS 陸上サニブラウンの本音/デーブ・スペクター五輪斬り/「五輪特需景気」消滅?
- 1/1