肉食を減らそう......地球温暖化を抑えるために私たちができること

2019年8月14日(水)16時45分
松丸さとみ

欧米式の食生活を変えることで、温室効果ガスの排出削減のみならず、健康面の改善も期待できると報告書は指摘する。健康的かつ地球環境に良い食習慣は、トウモロコシやオオムギなどの雑穀類、豆類、果物、野菜、ナッツなどの種実類を多く取り、エネルギーを大量に必要とする動物性の食品や嗜好品を減らすことだとしている。

また、大豆ミートのような植物性の擬似肉や、培養肉、昆虫食などが今後、より健康的で持続可能な食習慣となっていく可能性があると報告書は述べている。ただし、こうした肉の代用品のカーボンフットプリントや、これらがどれだけ受容されるかについては不透明だとしている。

IPCC第3作業部会のジム・スキー共同議長は英タイムズ紙に対し、食生活によっては、土地や水が多く必要となり、より多くの温室効果ガスを排出してしまうものもあると説明。バランスの取れた食生活をすることで、気候変動に順応しつつ、さらなる気候の変動を抑える力になる可能性があるかもしれないと述べた。

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