側近の相次ぐ裏切りと政権内部からの抵抗でトランプは一人

2018年9月7日(金)17時40分
グレッグ・プライス

トランプはニューヨークタイムズの論説に激怒し、ホワイトハウスは犯人探しや内容確認で大混乱に陥っているという。

その高官は論説で、政権内の少なからぬ政権幹部が団結して、今後もトランプに税制改革や国防費増額といった保守的な政策課題を積極的に実現させる一方、彼が民主的な制度を損なうのを阻止するためにできる限りのことをやる、と誓った。

自分たちは政権内部の「レジスタンス(抵抗勢力)の一員」だと主張。トランプの統率力には道徳的な基盤がない、と批判した。

「問題の根本は、道徳観念がないことだ。トランプの下で働く誰もが、彼には意思決定に至るための原理・原則がないと知っている」

実在するなら政府に差し出せ

トランプとサラ・サンダース大統領報道官は、匿名で機構せいけん政府高官を「腰抜け」で「臆病者」だと批判。さらにトランプは論説が掲載された翌朝、その人物は本当に存在するのかと疑問を呈し、こうツイートした。

「いわゆる『政権高官』は実在するのか?それとも落ち目のニューヨークタイムズが偽情報を新たにでっち上げたのか?もしその匿名の『腰抜け』が本当にいるなら、国家安全保障上の理由で、ニューヨークタイムズは彼または彼女を直ちに政府に差し出せ!」

(翻訳:河原里香)

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