「プーチン大統領の初体験はいつ?」 珍質問に笑わぬ皇帝もニヤリ
「ボリスよ頼む、優しさを見せて犬を飼うのを許してやってくれないか」
「これは優しく、家族の絆を強くする行動だ」
薬物とクローン
行政機関をエキスパート集団にするために自分のクローンを作りたいかと聞かれたときと、マリフアナ合法化を検討しているかと聞かれたときは、共に質問を遮るように簡潔に答えた。
「ノー」
「娯楽用のドラッグには断固反対だ」
ロマンス
13年に妻リュドミラと離婚してからは、この番組でも大統領の次のロマンスに関する質問が何度も取り上げられた。だが新たなファーストレディーを目指す女性は、自らがプーチンの愛を独占できるとは考えないほうがいい。ある時は、質問者との間でこんなやりとりがあった。
――あなたはロマンチックな人間?
「多少は」
――何よりも愛しているものは?
「ロシアだ」
性生活
06年からは若者層へのアピールを狙い、ネット経由での質問を解禁。すると、わいせつな質問が大量に送られてくるようになった。この年に最も多かった質問の1つは、プーチンの初体験がいつだったのかを問うものだ。
「彼ら(若者たち)にとってはこうした質問が普通なのだろう。最初にセックスしたのはいつかと聞かれたが、覚えていない。最後にしたときのことは覚えているがね(笑)」
「何時何分だったかも正確に」
質問なし
07年に電話をかけてきた女性は奇妙だった。興奮した様子で、「あなたとは話さない。大統領とだけよ」と、司会者と話すことを拒否。司会者がプーチンに振ると、名前も名乗らずに気絶せんばかりの声色でこう聞いた。
――あなたなの?
「そうだ」
――本当にあなた?
「そうだ。私だ」
――じゃあ一瞬前もあなただったの?
(うなずくプーチン)
感無量の様子でプーチンに感謝を述べ、質問することなく彼女は電話を切った。
大統領からのプレゼント
番組で話した市民に後日プレゼントを贈るのは、おなじみの光景だ。ロシア南部クラスノダール地方にある小さな田舎町の住民からガスが通っていないことを訴えられると、30分後には翌年までにパイプラインを通すとするエネルギー大手ガスプロムとの契約に署名した。
また、祖母と暮らす少女が「シンデレラみたいなドレスが欲しい」と大統領にお願いすると、プーチンは彼女とその姉妹、祖母を大統領宮殿に招き、少女たちにドレスをプレゼントした。
【お知らせ】
ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮情勢から英国ロイヤルファミリーの話題まで
世界の動きをウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>
- 前のページ
- 2/2