日本軍と共謀した毛沢東を、中国人はどう受け止めたか?
2016年6月23日(木)16時35分
胡錦濤時代は「削除されること」を「和諧了(和諧されてしまった)」という表現で表していたが、今は「和諧社会」の「和諧」をもじるなど、悠長な状況ではない。
中文版を待ち望んでいる大陸の民主活動家
筆者にはさまざまな形の民主活動家との連携があるが、彼らはGreat Fire Wall(万里の防火壁)を乗り越えるソフトを購入して、「壁の外側」の情報を取り入れる手段を持っている。BBC中文網の記事を「壁を越えて」読んだ民主活動家たちは、筆者の本の中文版が出るのを待ち望んでいた。
彼らは「この一冊の本が、一党支配体制を崩してくれるかもしれない」と期待して、筆者に熱いエールを送ってくれている。
習近平国家主席が毛沢東崇拝を強めれば強めるほど、「一気に崩れる度合い」は強まるだろう。
彼らが待ち望んでいるのは筆者同様、「言論の自由」だ。
だからこそVOAの生放送のページで、VOAは「言論の自由」に関するアンケートを行なったのにちがいない。
自由は束縛されればされるほど、解放を求めるエネルギーが高まる。そして人間が最後に希求するのは金ではなく「人間の尊厳」だ。
それが人類に共通してネット世界を覆っていることを、中国は自覚した方がいいのではないだろうか。
※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。
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