インド、自家用車のライドシェアを検討 渋滞解消へ

2017年7月6日(木)10時32分

[ニューデリー 5日 ロイター] - インドは、自動車保有率の引き下げと交通渋滞の解消に向けて、自家用車を乗合タクシーとして利用する可能性を検討している。複数の関係筋がロイターに明らかにした。

当局者1人によると、政府のシンクタンクは、自家用車をタクシーとして使用した場合の経済・環境への影響を調査するため、米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ[UBER.UL]などの企業と協力しているという。

タクシーとして利用できる車両の増加は、ウーバーや、ソフトバンクが出資するインドのオラにとっては歓迎すべきニュースとなるものの、タクシー業者との緊張が高まる可能性がある。

当局者は、インド政府が自家用車の保有率を引き下げたい考えだと指摘。調査は3カ月行われ、安全、規制、税制、保険などを巡る可能性を調べる予定だという。

別の関係筋は調査の目的について、ライドシェア(相乗り)に関する規制の枠組みを明確で適切なものにすることだと述べた。

ウーバーの広報担当は、自家用車のシェアは渋滞解消につながり、車両の使用がより効率的になるとの見方を示した。

一方で、自家用車が乗合タクシーとして使われれば、インドの自動車販売が落ち込む可能性がある。インドの自動車保有率は他国に比べて低い水準で、1000人当たり20台未満となる。

インドの自動車市場は2020年までに世界で3番目に大きな規模となることが見込まれている。

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