OPECの5月産油量は増加、市場調整ペース鈍る

2017年6月13日(火)23時58分

[ロンドン 13日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は13日、原油需給の不均衡是正は「より緩慢なペース」で進んでいるとの認識を示し、5月のOPEC産油量が増加したことを明らかにした。減産合意に参加していない国の生産量が増えたためという。

OPECは月報で、5月の産油量が日量33万6000バレル増の日量3214万バレルだったと明らかにした。減産合意の対象となっていないナイジェリアとリビアの生産量が増加した。

先進諸国の石油在庫は4月に減少し、年内も縮小が続く見込みだが、米国での生産の戻りが在庫調整の進ちょくを遅らせていると指摘。「市場の調整は進んでいるものの、12月以降ファンダメンタルズが変化しているほか、とりわけ米国の供給が想定された縮小からプラスの伸びに転じていることから、調整のペースは鈍っている」とした。

OPECとロシアなどの産油国は昨年12月、今年1月から半年間の予定で日量180万バレル相当の協調減産を行うことで合意。5月には減産を来年3月まで9カ月間延長することを決定した。

OPECはまた、非加盟国の今年の産油量の伸びについて、従来予想の日量95万バレルから同84万バレルに下方修正した。

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