ブラジル政府、次期中銀総裁にイタウ銀のゴールドファイン氏任命

2016年5月18日(水)04時37分

[サンパウロ/ブラジリア 17日 ロイター] - ブラジルのテメル暫定政権のメイレレス財務相は17日、次期中銀総裁に同国の銀行大手イタウ・ウニバンコの首席エコノミストであるイラン・ゴールドファイン氏を任命した。トンビニ総裁の後任となる。

ゴールドファイン氏は米マサチューセッツ工科大学で学んだエコノミストで、米金融街では一目置かれる存在。2000年から03年にかけてブラジル中銀の経済政策局長を務めた。就任には上院の承認が必要。

メイレレス財務相はこの日、経済チームの陣容を発表。会見で、中銀に正式な独立性を付与するための法改革が今後検討されると明らかにした。

8人で構成する中銀の金融政策委員会メンバーについても、ゴールドファイン氏と将来的な変更について話し合うと述べた。またゴールドファイン氏の就任まで、トンビニ氏が中銀総裁にとどまるとしている。

ゴールドファイン氏は最近、利下げを急ぐことに反対する立場を示す一方、インフレ鈍化により、おそらく7月頃から金融緩和を実施する余地が生まれるだろうとの考えを示している。

過去にゴールドファイン氏の同僚だった元中銀関係者は同氏について「過去にはハト派寄りだった可能性があるが、現在の状況下では、インフレ目標の達成に注力すると確信している」と話した。

*内容を追加して再送します。

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