米金融安定評議会、資産運用業界の流動性リスクを調査

2016年3月22日(火)10時17分

[ワシントン 21日 ロイター] - 米金融安定監督評議会(FSOC)は21日、資産運用会社に起因する流動性・償還リスクを調査しており、今後数カ月以内に調査結果を明らかにすると発表した。

声明によると、FSOC当局者は電話会議で「資産運用商品および資産運用活動がもたらす可能性のある米国の金融安定に対するリスク」と「流動性と償還に関連した金融安定へのリスク」について議論。今春に分析結果を公表する見通しという。

規制当局は、昨年12月に米投資会社サード・アベニュー・マネジメント傘下の高利回り(ジャンク)社債ファンドが破綻したことを受け、急な償還請求が市場に及ぼす影響を懸念している。同ファンドは、ミューチュアル・ファンド業界において金融危機以降で最大規模の破綻となった。

ニューヨーク連銀のアナリストらは先月、サード・アベニューのファンドのような2800億ドル相当の高利回りファンドが50%の償還ショックに見舞われた場合、オープンエンド・ミューチュアルファンド業界の資産損失は90億ドルに達するとの見方を示した。

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