米民主党候補者討論会、医療保険制度やウォール街献金めぐり舌戦
2016年2月12日(金)14時57分
[ミルウォーキー 11日 ロイター] - 米大統領選に向けた民主党の候補指名争いで、ヒラリー・クリントン前国務長官とバーニー・サンダース上院議員が11日、医療保険制度(ヘルスケア)やウォール街(金融業界)からの献金をめぐり討論会で舌戦を繰り広げた。
クリントン氏はサンダース氏のヘルスケアプランについて、米国人を誤解させるものであり、「守ることができない」約束をしていると批判した。
6回目となる今回の討論会は、いくつかの激しいやり取りがあったものの、前回よりも穏やかな雰囲気となった。
クリントン氏は、全国一律に高齢者医療保険制度(メディケア)の対象を拡大するとのサンダース氏の提案について、オバマケアとして知られる医療保険制度改革の解体を意味し、新たな政治的あつれきを引き起こすものだと指摘した。
サンダース氏は、オバマケアを解体するつもりはなく、大半の工業国が備える国民皆保険制度の提供に乗り出すだけだと反論。「私の考えでは、ヘルスケアは全国民の権利であり、特権ではない。そのために私は戦う」と述べた。
また、サンダース氏はクリントン氏がウォール街から多額の献金を受けているとの批判を繰り返した。これに対しクリントン氏は、献金を受けたからといって自身がウォール街の言いなりになっていることを意味しないと反論した。
月内には黒人やヒスパニック(中南米系)が多いネバダ州およびサウスカロライナ州で党員集会・予備選が開かれる。両州ともに世論調査では今のところクリントン氏が優勢となっている。
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