台湾地震で倒壊住宅から4人救出、死者100人超える見通し

2016年2月8日(月)20時16分

[台南(台湾) 8日 ロイター] - 台湾南部で現地時間6日午前4時(日本時間午前5時)に発生した地震で8日、倒壊した台南市の17階建ての集合住宅のがれきの下から8歳の少女とおばが救出された。これに先立ち男女2人が救助されていた。

この日は午前にまず女性が救出され、その時点で閉じ込められた状態で生存が判明していた男性がその後に救出されたとメディアは伝えた。8歳の少女と彼女のおばは地震発生から60時間以上が経過して救助された。地元テレビによると、意識はあり、病院に搬送されたという。

現地聯合報のウェブサイトによると、台南市の頼清徳市長は「救出された人々より多くの死者が出ており、おそらく100人を超えるだろう」との見方を示している。

地震による死者38人のうち36人が、この倒壊した17階建てのビルから見つかり、110人以上が行方不明となっている。このビルは1994年に建てられた。

先月の選挙で次期総統に選出された蔡英文氏は被災地域を訪問。老朽化した建物について地震などの災害対策を強化するには「全般的な仕分け作業」が必要だと述べた。

*内容を追加しました。

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