欧州議会、香港の書店関係者の即時解放を中国に要求

2016年2月5日(金)17時53分

[香港 5日 ロイター] - 香港で中国政府に批判的な書籍を扱う書店の関係者が行方不明となり、中国当局の関与が疑われている問題で、欧州議会は、中国に拘束中とみられる書店関係者5人の即時解放を求める決議を採択した。

中国が密かに連行したのであれば、1997年の香港返還以来の統治方式「一国二制度」を揺るがすとの懸念が広がっている。

欧州議会の声明によると「この決議は彼らの即時かつ安全な解放を求めるものであり、さらに香港で表現および出版の自由の権利を行使したために独断的に逮捕された他のすべての人々の即時解放を求める」としている。

中国の警察は4日、5人の書店関係者のうち3人が中国で「違法活動」の取り調べを受けていることを初めて認めた。

2週間前には、昨年10月にタイから姿を消したスウェーデン国籍の桂敏海(桂民海、Gui Minhai)氏が、中国の国営テレビに出演し、10年以上前の飲酒運転について涙ながらに「自白」した。その直後、もう1人の行方不明の書店関係者で英国籍をもつ李波(Lee Bo)氏が、中国にいることを当局が認めていた。

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