ロシアのアジア向け原油輸出、1─11月に23%拡大
2015年12月18日(金)15時51分
[シンガポール 18日 ロイター] - 貿易や税関関連データをロイターが分析したところによると、ロシアの1─11月のアジア向け原油輸出は前年比23%増加し、日量130万バレルとなった。ルーブル安による生産コストの低下や新規パイプラインが輸出を支援し、ロシアはイランに代わりアジア向け原油輸出規模でトップ5入りを果たした。
プーチン大統領は原油の輸出先として欧州から中国などのアジア諸国に目を向けており、アジア向け原油輸出でロシアのシェアは5年前の4.7%から7.3%に拡大した。なかでも、中国と韓国向けの輸出が伸びている。
調査会社エナジー・アスペクツの原油担当の首席アナリスト、アムリタ・セン氏は、アジアは原油供給が不足している数少ない地域で、アジア向けの輸出競争は激しい、と指摘した。
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