トルコ、ロシアとの関係緊張で90億ドルの損害も=副首相

2015年12月7日(月)20時31分

[イスタンブール 7日 ロイター] - トルコのシムシェク副首相は7日、ロシアとの「関係がなくなる(ゼロ・リレーション)」という最悪のシナリオではトルコの損害額が約90億ドルに及ぶほか、現在の緊張関係が続けば年間の国内総生産(GDP)が0.4%押し下げられるとの見通しを示した。

副首相はまた、放送局のNTVに対し、政府は最低賃金の引き上げ計画に「是正措置」を加える可能性があると述べた。ただ、引き上げ分すべてのコストを引き受ける用意はないとした。

また、同国は「より正統な」金融政策を行う必要があるとし、週内に改革の工程表を示すと表明。

金融・財政政策を予想しやすくすべきと主張し「われわれはより正統な金融政策を行う必要がある」と述べた。

改革の工程表については詳細を明らかにしなかったが、予算の「主要な数字」を変更する考えはないと言明した。ただ新たな展開や選挙公約は考慮するとも述べた。

シムシェク副首相は、財政規律を守り、中央銀行の独立性を維持すると強調。

また、政府は最低賃金の引き上げ計画に「是正措置」を加える可能性があると述べたが、引き上げ分すべてのコストを引き受ける用意はないとした。

今年の成長率は3─3.5%、2016年は4%もしくは同水準をやや上回ると予想した。

*内容を追加します。

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