カナダ11月雇用者数予想以上に減少、失業率7.1%に悪化

2015年12月5日(土)01時41分

[オタワ 4日 ロイター] - カナダ統計局が4日発表した11月の雇用者数は3万5700人減少した。市場は1万人減を予想していた。失業率は前月の7.0%から7.1%に悪化した。正社員は3万6600人増えたが、パートの減少が全体水準を押し下げた。総選挙関連で10月に公共部門で臨時雇用が増えた反動が出た面もある。

同時に発表されたカナダの10月の貿易収支は赤字額が27億6000万カナダドル(20億8000万ドル)と予想に反して増えた。対米輸出が約2年半ぶりの低水準に落ち込んだことが響いた。

輸出総額は1.8%の減少。輸出量も1.5%減った。幅広い分野で落ち込んだ。9月の輸出は当初発表のプラスからマイナスへと下方修正された。

カナダはことし前半に景気後退に陥ったが、第3・四半期は輸出の増加を追い風に持ち直した。カナダ中銀は経済見通しで貿易収支を注視している。11月の貿易の落ち込みは、年末にかけて経済活動が鈍化したことを示唆する。9月のカナダの実質国内総生産(GDP)はマイナス成長だった。

デスジャーディンズ・キャピタル・マーケッツでエコノミストを務めるジミー・ジーン氏は、11月の貿易収支について「第4・四半期GDPの見通しをさらに暗くする」と述べ、第3・四半期のGDPにとってプラスに寄与した貿易が、第4・四半期はマイナス要因になるかもしれないとの見方を示した。さらに「第4・四半期にGDPが減少した場合は、利下げも視野に入ってくる」と指摘した。

カナダ中銀は2日、第4・四半期は第3・四半期よりも成長が鈍るとしつつも、カナダ経済は想定通り推移しているとの見方を示した。

中銀は、原油安による経済の打撃を和らげるために今年に入って2度利下げをしている。米連邦準備理事会(FRB)が今月に利上げに踏み切るとの公算が大きい中でも、カナダは金利を2017年まで今の水準に据え置くとの見方が大勢だ。

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