10月のOPEC産油量が減少、なお高水準=調査

2015年10月30日(金)22時24分

[ロンドン 30日 ロイター] - 10月の石油輸出国機構(OPEC)産油量が前月から減少していることが分かった。アフリカの加盟国の生産量が増えたが、サウジアラビア、イラクの減少が全体を押し下げた。出荷データや業界筋からの情報を基に、ロイターが調査を実施した。

10月の石油生産量は前月の日量3176万バレルから同3164万バレルに減少した。末日が含まれていないため、最終的なデータは変更される可能性がある。

OPECは昨年11月以降、市場シェア維持のため原油価格が下落する中でも増産基調を続けており、10月の生産量は依然、7月につけた過去最高の日量3188万バレルからそう遠くない水準だ。

サウジの生産量減少は冷房需要が減る季節要因により発電向けの原油使用が減ったことが要因で、原油価格押し上げに向けた意図的な減産ではないとみられている。

10月のサウジの産油量は日量1010万バレルと、過去最高だった6月の1056万バレルから小幅減の水準にとどまっている。

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