米軍幹部との会談資料、「同じ題名の文書は存在」=自衛隊統幕長

2015年9月10日(木)18時11分

[東京 10日 ロイター] - 自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長は10日の定例会見で、昨年12月に訪米した際の米軍幹部との会談記録とされる文書について、「同一のものは(内部で)確認できなかった」と防衛省の見解を繰り返す一方、「同じ題名の文書は存在した」と語った。

河野統幕長は「会談の詳細は相手もあるので差し控えたい」と述べ、流出した文書と内部で確認した文書の相違部分については明らかにしなかった。

外部に流出した文書には、河野統幕長が米軍幹部に対し、現在国会で審議中の安全保障関連法制の成立時期について、「来年夏までには終了するものと考えている」と発言した記録が残っている。

文書を入手した共産党を含め、野党は河野統幕長を国会に呼ぶことを求めている。河野統幕長は「国会の判断と(防衛)大臣の指示に従う」と語った。

(久保信博※)

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