米原油の輸出規制、解禁なら国内ガソリン価格は下落へ=EIA
2015年9月2日(水)03時03分
[ワシントン 1日 ロイター] - 米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)は、米国産原油の輸出が解禁されれば、国内のガソリン価格は下落するとの見方を示した。
EIAは「米原油輸出規制の撤廃に関する影響」と題する報告書を公表。その中で、輸出解禁により世界の原油市場への供給が拡大するため、北海ブレント価格は下落し、「結果として米国のガソリン価格も下がる」と指摘した。
米国は1970年代初めから原油輸出を大きく制限している。オバマ政権はメキシコとの交換取引など、部分解禁を認めたが、石油業界は国内の石油掘削ブームを維持するには、輸出の全面解禁が必要と主張している。
またIHSグローバル・インサイトは、輸出が解禁されれば、国内の生産量を押し上げ、今後15年で約12万4000人の雇用創出を支援するとの調査を公表した。
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