EU離脱問う英国民投票、スコットランド独立機運に影響=SNP

2015年6月2日(火)19時01分

[ロンドン 2日 ロイター] - 英国のスコットランド民族党(SNP)のスタージョン党首は、2017年末までに実施される国民投票でスコットランド住民の意に反する形で欧州連合(EU)離脱賛成派が勝利した場合、英国からの独立に関する住民投票を再度求める声が高まる可能性があると述べる予定だ。

ブリュッセルで行う予定の講演の原稿で明らかとなった。

原稿によるとスタージョン党首は、英国のEU離脱には国民投票で英国全体と、イングランド、スコットランド、ウエールズならびに北アイルランドの各地域の「双方」で過半数を占める必要があると主張。「スコットランドが『国家』としてEU離脱に反対したにもかかわらず、英国全体では離脱に賛成する結果が出た場合、スコットランドの有権者からは激しい反発が起きるだろう」「スコットランドの人々の怒りは、再度の住民投票を求める声に発展し、せき止められなくなるかもしれない」と述べる見込みだ。

スコットランドで14年9月に実施された住民投票では、独立反対派が勝利したものの、賛成派であるSNPは今年5月7日に行われた総選挙で躍進した。キャメロン首相は5月15日、スタージョン党首と会談し、スコットランドの住民投票を再度行うことはないと言明している。

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