日本と防衛協力堅持、米国務長官が確約

2015年4月28日(火)03時40分

[ワシントン 27日 ロイター] - ケリー米国務長官は27日、米国は日本との防衛協力にコミットしており、協力の適用範囲には尖閣諸島(中国名:釣魚島)も含まれるとの見解を示した。

日米両政府はこの日、ニューヨークで外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)を開き、自衛隊と米軍の役割分担を定めた防衛協力の指針(ガイドライン)の改定に合意。ガイドラインの見直しは18年ぶりで、日本とその周辺の安全確保に主眼を置いてきた日米同盟は、地理的範囲、内容ともに大きく広がり、新たな段階に入る。

会合後の共同記者会見でケリー長官は、合意について「日米の防衛協力における歴史的な転換点となる」と指摘。「米国の日本の安全に対するコミットメントは引き続き堅固で、尖閣諸島も含む、日本政府が管轄するすべての地域が適用範囲に含まれる」と述べた。

また、船舶の領海航行と飛行機の領空通過の自由について、大国が小国に対し日和見的に認可するとの考えには米国は反対するとし、暗に中国をけん制した。

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