スペイン、ユーログループ次期議長に名乗りへ 影響力拡大目指す

2015年4月27日(月)15時16分

[リガ 25日 ロイター] - スペインのデギンドス経済相は25日、ユーロ圏の重要政策を決めるユーロ圏財務相会合(ユーログループ)の議長の後任に、同国が近く名乗りを上げるつもりだと述べた。スペイン政府は欧州連合(EU)内で低下した影響力を取り戻すため、かねてこのポストに照準を定めていた。

ラトビアのリガで開催された会合後に会見した同相は「非常にシンプルだ。スペインの首相が立候補者を立てるだろう。われわれは十分見込みがあり、支持も得られると考えている」と述べた。

同相は2012年にスペインで中道右派のラホイ政権が樹立されて以来、経済相を務めており、ユーロ債務危機後の同国の経済立て直しを指揮したとされる。

現在のデイセルブルム議長(オランダ財務相)の任期は7月に切れるが、周囲からの信頼が厚く、本人も続投する意向を表明している。

同議長は2年半の任期中、出だしこそキプロス救済をめぐる批判にさらされたが、それ以降はギリシャとの緊迫した協議などをそつなくこなしてきた。率直な物言いで譲歩を引き出し、解決策を見つける手腕が高く評価されている。

デキンドス氏にとっての課題は、ユーロ加盟19カ国から十分な支持を取り付けることだが、スペインは今年末に総選挙を控えており、再選される保証のない政権与党の閣僚に支持が集まるかという問題もある。

EU規則では、ユーロ圏財務省会合の議長は、ユーロ加盟国の財務相が務めることになっている。

この問題は6月の決定に先立ち、5月に非公式に話し合われるとみられている。

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