3月の中国銅輸入46.4%増、春節明けで輸入再開

2015年4月13日(月)13時50分

[香港 13日 ロイター] - 中国税関当局が13日発表した3月の銅輸入は41万トンと前月比46.4%の大幅増となった。春節(旧正月)が明け国内業者が輸入を再開したことが背景にある。

2月は景気減速により需要が低迷したことで28万トンと2011年6月以来の低水準だった。

トレーダーによると、2月上旬はロンドンと上海の銅市場の価格差により輸入が有利な状況だったため、中国の輸入業者がスポット物の精錬銅を買い入れた。これが3月下旬から4月半ばに到着するという。

ただ3月の着荷は前年比2.4%減少した。先物取引会社、混沌天成期貨のアナリストは資金借り入れの担保として精錬銅を購入した業者が輸入を絞ったことが理由と分析した。

税関当局によれば、第1・四半期の銅輸入は前年同期比17.1%減の110万トンとなった。

市場関係者は、金融機関から輸入信用を得られるか不透明なため輸入を抑制する動きが広がっていると指摘した。

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