米石油リグ稼働数の減少再び加速、直近週が1カ月ぶりの高水準

2015年4月13日(月)09時52分

[10日 ロイター] - 米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが10日発表した週間データによると、米国内の石油掘削リグ稼働数は760基と、前週比41基減少し、過去1カ月間で最も大きな減少となった。

前週は11基、前々週は12基の減少にとどまっていたが、このところの減少幅の縮小が一時的なものであることを示唆した。

一方、天然ガスの掘削リグ稼働数は3基増の225基。

3月中に石油掘削リグの稼働数の減少ペースが鈍化したことを受けて、アナリストの中には掘削業者の大幅な設備の調整が終了したのではないかとの見方がでていた。

しかし、週間データの発表を受け一段の稼働数削減の可能性もあるとの見方が広がり、10日の米原油先物相場は2%上昇した。週間では5%の上昇となり、1バレル=51ドルを上回る水準に達した。

エネルギーヘッジファンドであるアゲインキャピタルのパートナーであるジョン・キルダフ氏は「石油業界の混乱がまだ続いているという証拠だ。原油価格の回復は、実際の助けとなるのに十分なレベルには達していない。このため今後さらにリグ稼働数の削減があっても私は驚かない」と反している。

ベーカー・ヒューズによると、リグ稼働数の減少はこれで18週連続となり、比較可能な1987年以降のデータでみると2010年12月以来の低水準。

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